事例 移転価格について(2021.11.15)

【ご相談内容】

知人の会社が中国で移転価格の調査を受け、驚くほどの課税をされました。移転価格で課税されるということはどのようなことなのでしょうか? 


【ご回答】

 

 簡単にいうと、国境を挟む関連会社グループ内の取り引きで、通常の価格より安くあるいは高く取引価格を設定していた場合、それを通常の価格で行ったものと考えて課税するということです。「通常の価格」とは、関連会社でない第三者との取引価格や、データベースを使い類似の内容・業種・規模の取り引きから類推することになります。しかし、データベースは非常に高価で、容易に使えるものではありません。

海外関連会社の利益が出ているか、利益率は低すぎないかを確認し、現地の同業社の情報を得てください。そこに異常な取り引きがなければ、それほどリスクは高くないと思います。ただし、移転価格文書を作成し、それに基づいた価格設定をしていくことをお勧めいたします。

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